Welcome to the underground〜地下室は私たちのパラダイス〜
「なんでよぉー。あたしの大事な思い出だもん」
「ノブは、光のお父さんの、腹違いの弟だよね?」
「そう」
「じゃ、叔父さんだ」
ロゼが、うひゃひゃっ、という感じで笑う。
「叔父さんかー、2コしか離れてないのに、ノブ、叔父さんなんだー」
お腹を抱えて笑うなんて、酷くない?

親友のロゼは、同性の目から見ても、うっとりするほど綺麗だと思う。
輝く金髪、ハシバミ色の瞳。白い肌。
お母さんがフランス人で、黙っていればお人形みたいに可愛い。
黙っていれば、だ。

「ノブは寮でうまくやってんの?」
「多分ね。連絡ないから元気なんじゃないって、かーさんが言ってた」
「あいつ、よく寮に入ろうと思ったよね。無口だし、愛想ないし」
「そんなことない!」
思わず語気が強まってしまった。
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