Welcome to the underground〜地下室は私たちのパラダイス〜
物心ついた時には、もう伸ちゃんと一緒にいた。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのことを、あたしはとーさん、かーさん、て呼ぶ。伸ちゃんがそう呼んでたから。
伸ちゃん、とーさん、かーさん、伸ちゃんのお姉ちゃんの優衣ちゃん。そして時々顔を出すお父さん。それがあたしの家族。
それが当たり前の生活で、本当のお母さんがいないとか、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに育てられているなんて思ったことはない。
だって、かーさんはまだ50歳にもなってないし。
あたしと伸ちゃんは兄妹みたいに育てられた。年も2歳しか離れてないし、近所のおばちゃんたちも学校の先生も、あたしたちをそんな風に扱ってた。
まだ小学校に入る前、伸ちゃんと手を繋いで歩いていると、「仲良しでいいねぇ」とよく声をかけられた。
「ぼくたち、けっこんするんだよ」
伸ちゃんが声をかけてきた人に、そう言ってくれるのが嬉しかった。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのことを、あたしはとーさん、かーさん、て呼ぶ。伸ちゃんがそう呼んでたから。
伸ちゃん、とーさん、かーさん、伸ちゃんのお姉ちゃんの優衣ちゃん。そして時々顔を出すお父さん。それがあたしの家族。
それが当たり前の生活で、本当のお母さんがいないとか、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんに育てられているなんて思ったことはない。
だって、かーさんはまだ50歳にもなってないし。
あたしと伸ちゃんは兄妹みたいに育てられた。年も2歳しか離れてないし、近所のおばちゃんたちも学校の先生も、あたしたちをそんな風に扱ってた。
まだ小学校に入る前、伸ちゃんと手を繋いで歩いていると、「仲良しでいいねぇ」とよく声をかけられた。
「ぼくたち、けっこんするんだよ」
伸ちゃんが声をかけてきた人に、そう言ってくれるのが嬉しかった。