愛は惜しみなく与う【番外編】
志木さんには成人するまで手を出すなと言われたような気もする。
雄作さんも、うるさそう

言わなきゃいいんだけどさ


「女の子って、すごくキラキラしちゃうからね。オーラとか肌艶も変わるし、なんせそう言う経験しちゃうと、色気が出るからね」

だよな
志木さんなんて勘が鋭いんだ。絶対すぐにバレる。


「面倒な人たちがバックについてるからね」


「まじで手を出しそうになったり、欲がたまらないときは、志木さんに覗かれてるってのを想像するんだ」


そうすれば本気で冷静になれる

慧は、それは想像でも嫌だなと言う

冷静になる方法としては1番効果的な気がする。


「でもよかったね」

「ん?」


「俺、泉に好きな人ができて、こうやって男子高校生みたいな会話するのが夢だったんだ」

なんだよ、その夢
まぁ確かに…話したことないよな


「だってさ、俺が出会った頃には、泉女遊びやめてたし」

「女遊びって言わないでくれ、割と落ち込んでるんだよ」

「事実だし仕方ないじゃん。こうやってその時の女の子が今出てきてるわけだし」

はぁ
そうだよな
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