愛は惜しみなく与う【番外編】
「でも花江先輩、めちゃ綺麗じゃん」

「綺麗だとしても、それでどうこうならないだろ?」

「えーそうかな?あんなに言い寄られてストレートに言われたら、ちょっと揺らぐよ?」


まぁ俺は桜さんが居るけどね〜と。
それなら俺もそうだよ。


「倉庫で拓也とかが羨ましいって言ってたよ?あんな美人に胸押し付けられてって!総長は顔色ひとつ変わらないから、男としておかしいって」


馬鹿ばかりだ

あれに欲情するほど猿ではない


「杏ちゃんじゃなきゃ何も思わない?」

「舐めんなよ?あんなんでヤりたいってなってたら、俺はこの5年間お前より色々してる」

「確かにね?泉へのアピールがみんな1番すごいから。それを振り切って5年経って……杏ちゃんに恋したんだもんね」


そうだよ
なんかもう、俺の中でもこんなこと起きると思ってなかったからビックリしたんだ。


「杏ちゃんじゃなきゃ勃たないね」

「……それは今日思った。でも、まじで杏がどれくらい知識があるのか分からないからな」


でももう20だもんな
どうなんだかなー 


「誕生日、旅行いけば?2人で」
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