愛は惜しみなく与う【番外編】
1人で行くと怒られそうやし、勿論ちゃんと泉は連れていくよ。

6時か

早起きやな、あたし


冬は6時やとまだ暗い


久しぶりにランニングでもしよかなー。頭もスッキリするし!
ついでに志木とも電話しよっと


早朝ランニングほど頭をスッキリさせてくれるもんはないからな。


てきとーに着替えて用意するか


パッパと服を着替えて顔だけ洗う
バシャバシャと洗面所でしてると、背後に気配を感じた。


「ん?」


「こんな早くに何してんの」


そんな言葉と共に後ろから抱きついてきたのは泉だった。

まだ半分寝てるのか、スルッと腰に手を回してそのまま背中にくっついて静かになる。

トイレに起きたの?


「ちょっと走ってくる」

「……なんで」

「ランニングすっきりするし」


んー?と話を聞いてるのか聞いてないのかよく分からない返事しかしない泉。
ま、泉って寝起きよくはないもんな。

それにまだ6時やし


「まだ寝ときや?」

「杏は?」

「あたしはランニング終わったらシャワーはいって、そんまま起きてるけど」


ランニングしてそのまま寝てしまったら、なんか走った意味ないからな。
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