愛は惜しみなく与う【番外編】
まぁな
なんかあってん


「泉と付き合うことになった」


回りくどく言う必要もないし、志木には入院してる時に、泉のこと気になってるってバレてたからな。

一応報告



『……うぅ』

「え??」


『こんなに寂しいなんて!!!』


「は?」


電話の向こうで志木が変な声を出す。寂しい?どゆこと。

志木のせいでへんに心拍数が上がる

なんやなんや



『杏様が遠くへ行ってしまう』

「いや、行かへんやん。別に海外住もうとかしてないで?」

『そうじゃありません。気持ち的に遠いところへ行ってしまう』


どーゆうこと?


「志木は志木、泉は泉やん。別に変わることはないやろ?どうでもよかったら、こうやって連絡してないねんけど」


ほんま、オトンかよ。
うーうー言ってる


『杏様、付き合うとは何か分かっておられますか?』


「もちろん!ついさっき調べた」


ちゃんとリストアップされてたし、なんとなく把握はしたで?
特別難しそうなんもなかったし、普通にしてればいいと思う


『し、調べた?あぁ、何を読んだのか怖くて聞けませんが、ちゃんと…ちゃんと……避妊だけはしてください』
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