愛は惜しみなく与う【番外編】
頭悪すぎてドン引きしたわ。
慣れてるんかと思った。
無茶なことするし、泉にガンガン行くし、敵チームの頭に頼みにいくし。

柄の悪い人ともつるんでるって聞いたから。


慣れてるんやと思ったんや。


「慣れてないのにこんな危ないことしたらあかんで。あたしおらんかったらどうなってたと思う?」

「うるさいわね!誰もがあんたみたいに男に勝てるわけないでしょ?」

「…そんなんわかってるよ。だから、危ないことには首突っ込まへん。自分の身は自分で守るためにアホなことはせんの!女の子は……守られてええんやから」


戦意喪失してるけど、この場所にいるのは危ないか。

場所を移動しよう

花江先輩も大人しくついてきた


ほらな

怖いんやん


「普通にやられるだけちゃうで。男何人おったと思ってんの」

「別に!あんたみたいに処女じゃないから、身体なんて今更どうでもいいわよ」


はぁ…
気だけは強いんやな。でもな


「どうでもええわけないやろ。身体がどうとかちゃうねん。そんなんされたら、あんたの心が壊れるやろ」


鈴がいまだにチラつく
あれは無理矢理ではなかったと言われても、光景として目に焼き付いてる。

あんなんもう、目の前で見るのはごめんやで。
< 128 / 645 >

この作品をシェア

pagetop