愛は惜しみなく与う【番外編】
「これくらいじゃ汗かかんけど。喧嘩の方がしんどい」

「ちょっと!!まって!!」

服を掴まれて思いっきり花江先輩の方へ引き寄せられる。案外力強いやん…


「あなた、すっぴん!?!?」

「ん?ランニングしてんにゃし、化粧とかせんけど……」

そういうと、漫画のように花江先輩は、地面に崩れ落ちた。

え?なに


「く、悔しい!!すっぴんでその顔なの?あたしなんて2時間かけてこの顔つくってるのに!!」

2時間?
それは…えらい大変やな


「でも、2時間かけてそんだけ美人なら良くない?」

「良くないわよ!2時間よ?2時間かけなきゃ、綺麗になんてなれないの!」


何を言ってるんやろうか
あたしは化粧のこと言われるとよく分からんけど…


「可愛くなりたい、綺麗になりたい思ってやってるんやろ?それだけで可愛いやん。時間がかかろうが、そんだけ人の目惹くくらい美人なら勝ちやろ。

ええやん、頑張ってる女の子可愛いやん」



キラキラしててあたしはいいと思うけど。
今あたし、眉毛ないしな?
ランニングやし、誰も顔見てないしそのまま出てきたけど。
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