愛は惜しみなく与う【番外編】
花江先輩と泉くん
驚いた


目に前には泉くんが

この訳の分からないぶっ飛んだ女の元へ駆け寄ってきた。


「いやーほんまに起きてたんやな。二度寝したかと思った」

「バカ、なんで電話してこないんだよ。心配するだろ」


目の前でごめんごめんと笑う女と、心配そうにしている男


入る隙なんて元々ないのは分かっていた。
ただ少しでも…見て欲しかった。


「お前が杏にこいつら寄越したのか?」

「ちゃうちゃう!花江先輩が、こいつらに襲われてるところを助けただけ。あたしは何もされてへんよ」

「は?こいつが凰牙に烈火とぶつかれって頼んだんだろ?」


…そう
わたしがそうなるように頼んだ

けど、凰牙の総長は動かないと言った。
ただのいい奴で色仕掛けしたこっちが恥ずかしい思いをした。

でも周りは違ったみたいで…


烈火とやりあえるきっかけが欲しかったようだ。それにあたしは利用されて、襲われそうになっていた。

あたしが襲われれば、凰牙の総長が動くから。


バカなことをしたと思ってる

この女に言われた通り、慣れてもいないのに、こんなところに飛び込むからバチが当たったんだ。
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