愛は惜しみなく与う【番外編】
「ほな帰るか」
「岡部、春にまた正々堂々とやろう。黒蛇もその頃にはそれなりに復活してるだろうから」
総長2人は何やら話している
「花江先輩、先外出よう!」
あたしの手を引いて倉庫の外に。
外はもう完全に日が昇り、今日はとてもいい天気の予感がした。
「ひゃーー疲れたな!朝から災難やったな。家帰って寝ぇや」
すごいよね
この、普通に話しかけてくる感じが。
ほんとに…感謝しなければ。
「今日はありがとう。それで…ここ数日間はごめんなさい。あなたに嫉妬して完全に嫌がらせする気満々だった。ごめんなさい」
「ええええ!いいよ!ええよ!謝らんで!花江先輩のおかげで泉と付き合えたし」
あ、これは言い方失礼すぎた?ごめん
ハッと言い焦りだした
ほんと、この子いい根性してるわね!
笑ってしまう
こんなに素直に話されると
「あたしも、花江先輩に嫉妬してん。あたしは昔の泉は知らんからさ。それで嫉妬して…あぁ好きなんやって気づいた」
え?なに。それまで気づいてなかったの?こんなに側に置いてくれて、噂で持ちきりなのに。