愛は惜しみなく与う【番外編】
素直
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春休み

花江先輩こと、ふうちゃんとは、仲直りをして、連絡先まで交換した。

イケメンと出会ったら連絡を寄越せとのこと。

あたしが思うイケメンでええの?
うーーーん

あたしの周りって顔面偏差値高いからさ。感覚バグってくるんよな。


あたしたちも4月から高校3年生!
あたしは2回目の高3!
そして泉は、ようやく3回目の2年生から脱出できる。

アホやな、あたしら

まぁ、ええわ

楽しかったらそれでいい。
みんなでここを卒業して…それぞれ道を歩いていく。

想像すると少し寂しく感じるな


あたしはというもの、特に日常は変わらず、宿題は先に終わらせて、ダラダラとした日を過ごしてる。


変わったことと言えば



「杏?荷物持つよ」


泉が買い物についてくるようになったくらいかな。
なんてゆうか

べったりや

いや、別に嫌とかないで?
ただなんやろ

不慣れや


でも隣を歩く泉は、心底楽しそうな顔をしているから、あたしが気にすることではないと思う。

ただ、買い物ついてきたり、面倒ちゃうんかな?って思うだけ。
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