愛は惜しみなく与う【番外編】

「あーあ。泉とデート行きたかったけど、お預けやなぁ」

はぁ
わざとらしく溜息をつく。そしてチラリと泉を見れば…

くそーと額に手を当てて溜息をついた。

お?これはいけるやつや



「分かったから。佐野と慧の女と旅行行っていいから…」


お!やった!


「だから俺とデート行かないとか言うなよ」


あら、そんな悲しそうな顔するとは思わんかった。少し反省。

でも嬉しい



「泉!ありがとう!いい子にするし!ほんで明後日のデート楽しみにしてる!ありがとう!大好き」


ぎゅーと目の前の泉に抱きついて、あたしはご機嫌スキップで風呂場へ向かった。


泉とデートもできるし
桜さんと皐月ちゃんと旅行いける!

いやっっふーーい!

めちゃ楽しいやん、春休み!!!


実はサプライズも用意してるし、みんなも楽しんでくれる春休みになると思う!


あたしは上機嫌のままシャワーを浴びた。


自由って、すてき!



………


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