愛は惜しみなく与う【番外編】
そして…


「杏ちゃん、おはよう」

「慧!おはよう。ごめんな?全然寝れてへんやろ」

「んーん。大丈夫だよ!俺も泉とのデートに協力させてよ」


ニコニコと寝起きやのに色気がでてる慧がリビングに来た。
桜さん…そらメロメロなるわな?
この色気は…ちょっと朝からは刺激が強い。


「杏ちゃん?どうかした?」

「いや、慧の色気が羨ましいなって思って」


オーラがな?
みんな寝起きって不細工やん?ぼーっとして顔も浮腫んでさ?
やのにこのクオリティは、さすがやわ。


「え?褒められてるの?」

「うん、バチバチに!」

グッと親指を立てれば、慧はくすくすと笑った。


「わー!これお弁当?」


キッチンに置いてあるお弁当を見つけたのか、慧がキッチンに走る。


「そうやでー!みんなの昼と夜の分も作っといたし。足りひん分は、響につくってもらって」

「まじで?俺たちの分も?朝から大変だったでしょ」

「いや、最近響がめちゃご飯手伝ってくれるし、楽させてもらってるから」


お弁当いいなーと慧は眺めている。
ふむ。桜さんに教えてあげよう。きっと慧は桜さんにお弁当つくってもらったら、喜ぶやろう。
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