愛は惜しみなく与う【番外編】
「で、お任せでいいの?」

「あーうーん。よく分からんくてさ?東堂の家におるとき、昔はお手伝いさんが髪の毛したり…服選んでくれたりしてたけど。もう最近は、Tシャツ短パンやからな」

鈴とかは、得意そうやな。
あたしはそういうこと、気にかけてなかった。


「それにさ?髪の毛可愛くしてもらっても…服がな?いつもと変わらんから、顔面だけ浮きそう」

「ふふふ。どうかな?杏ちゃんならなんでも似合うと思うけど」

「ほんまにゆうてる?あたし鈴のフリしてた時、まじでワンピースとか着てて、イライラして裾破ったりしてたで?」


あはははと慧は楽しそうに笑ってくれる。
うん、ほんまに、ワンピース何着破ったか。


「洋服も選んでいいの?」

「え、そんなことまでしてくれるん?」


至れり尽くせりすぎひん?


「泉はね〜昨日なかなか寝れなかったんだよ?」

「そうなん?」

「楽しみすぎて寝れないってずっと言ってたからさ。きっとどんな杏ちゃんでも、ニヤニヤしてると思うけど」


ニヤニヤって…
ちょっとおもろいけど
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