愛は惜しみなく与う【番外編】
膝丈くらいのワンピース

久しぶりに見れば、まぁ…そんなにヒラヒラしてないかも。


でもなんか、気合い入りすぎて、恥ずかしくなりそう。


「安心して?そんなヒラヒラな感じにしないから」

「なんなん、今からワンピース縫い直すん?」

「んーん!あとこれでー…キャップも被ると可愛いかもね」


ポイポイとアイテムを選んでくれる


そして


「いいんじゃない?髪崩れるかもしれないから、先に着替えてよ」

「ほんまにゆうてる?」

「悪いようにはしないから」


はぁ
もういまから他の服考えるのも時間ないし、ええか…


「ちょっと杏ちゃん!」

「なによ」

「まだ俺が部屋にいるんだから、脱ぎ出そうとしないでよ!」

「え?あぁ、ごめん」


忘れてた


「泉に怒られるよ?危機感ないのは女の子としてダメだよ!わかった?」

「何の危険があるんよ…」

「俺が襲いかかるかもしれないでしょ?」

「勝てちゃうもん」


可愛く言ってもダメ!てゆうかそういう意味じゃない!ビシッとそう言われた。
そのまま慧は部屋を出てリビングで待ってるね、と。
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