愛は惜しみなく与う【番外編】
いそいそと着替える

私服でワンピースは、久しぶりやな

東堂にいる時くらいかな。

タグを切って袖を通す

うーん?案外いい生地やな。ただ風吹いたら捲れ上がりそうやけど…


慧に渡された、あんまり着ていないデニムのジャケットを羽織る。
あと黒のキャップ…

鏡に映る自分はいつもと違う感じ


でもなんやろ


特に変ではない


「お!可愛いじゃん」

「ほんま?大丈夫かな」

「うん!靴下はこれね?あとスニーカーは黒のやつね?」


そこまで選んでくれるんやな!

デニムのジャケットのおかげで、ワンピースの甘さがうまく隠れてる気がする。


ふむ。このジャケットも志木が買ってくれたやつやな。

てゆうか志木が買ってくれた服しかないな。


「そこ座って〜」


大人しく椅子に座ると、慧があたしの髪に触れた


こりゃ…慧はモテるな。


「いや〜泉がデートか…いいよね」

「ん?慧も嬉しいの?」

「勿論!!泉がデートに行くだなんて、夢にも思わなかったよ。それに2人とも初々しいからさ?」


初々しいから?なに?
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