愛は惜しみなく与う【番外編】
「え?桜さんもう帰るの?」

「うん。杏ちゃんと連絡先も交換したからいつでも会えるし」


桜さんの言葉でハッとして杏ちゃんは、もう帰るん?と尋ねている。


「今日はね?また2人でお茶しようよ。慧くんいないほうが、いっぱい話せるでしょ?」

あれ?まさかの除け者?

ここまで話聞いたのに?


「うん、ありがとう。助かる」


いやいや、杏ちゃんも承諾しないでよ!


そして杏ちゃんは、モヤモヤ悩むとしんどい!ちょっと身体動かしてから帰るわ!そう言って公園の方へ走り去る。

身体動かすって何?その辺にいる人殴らないでね?


桜さんはバイバーイと笑顔で手を振る

1人にして大丈夫?



「慧くん」

「なに?」


「杏ちゃん可愛いね」


「え?あぁ、そうだね?」


どうしたんだろうか


「あたしが慧くんを好きだって自覚した方法を教えてあげたから…きっと杏ちゃんもすぐに分かると思う」


桜さんは懐かしいなぁと笑顔で笑う


まだ寒い季節
桜さんの手を握り自分のポケットに手を握ったまま入れる。


「ダブルデートとかしてみたいね」

「そうだね。新と皐月もいるから、トリプルになるかもね」



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