愛は惜しみなく与う【番外編】
そういえばここ、外だったな
なんて澄ました顔をしとる。


「外でイチャイチャとか、嫌いそうやん」

「あぁ、そうだな」


言ってることとやってることが、チグハグやで?
ふぁぁぁと大きな欠伸をする泉。
その様子を見ていて、あたしも欠伸がうつった。


「欠伸がうつるのは、仲がいい証拠らしい」

「ん?なんて?」

「慧が言ってた。嫌いな奴の欠伸はみててもうつらないって」


あ、そーなん?
思いっきりつられたわ。


よく寝た

泉はそう言って時計を見た


「もう16時だ」

「うそん!!!」

お弁当食べたの12時やで?

そんな寝る?一応ここ外やで?
2人とも…神経図太いな


「もう眠くない?」

「うん、全然大丈夫!ありがとう」


初デート


昼寝



あかんやろ!!!

と思ったけど、今更どうにかなる訳でもないし。まぁ、あたしらはこんな感じでええか。

あ、そうそう


「行きしにさ、マドリカ行ってきてん!あたしの作ったコーヒーゼリーさ、店長がちょっとアレンジ加えてくれて、発売になってん」


忘れるところやった。ちょうどオヤツのタイミングで目覚めれたわ。
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