愛は惜しみなく与う【番外編】
そんな心配なんかな?
あたし割としっかりしてる方やと思うけど。そんなお菓子で知らん人について行くような…そんなんちゃうけど。


「杏は、温泉好き?」


「ん?温泉?好きやで」


皐月ちゃんと桜さんと行くのは、女の子が好きそうなおしゃれなホテル。
あたしではチョイスせん宿泊先。

あたしは旅館とか民宿とかが馴染みあるし好きやったりする。

お洒落なんもいってみたかったし、楽しみやけどな!



「温泉いかね?」

「今から?ええで!」

「いや、今からはちょっと…」


なんや、じゃあいつよ
温泉は喧嘩したあとに入りたいけどな!


「4/8、俺の誕生日なんだけどさ。ご丁寧にいつもその辺に春の抗争があるんだよ。入学式もその辺だし。まぁ…それ終わってから…ゴールデンウィークとかかな〜」


俺も杏と、旅行いきたい


隣に座って、ぼーっと空を眺めていた泉は、あたしの目を見た。


誕生日


4/8なん!?聞こうと思ってたけど忘れてた。言ってくれてよかった。もうちょいやん!
< 213 / 645 >

この作品をシェア

pagetop