愛は惜しみなく与う【番外編】
「………誰!!!」


驚いた顔で誰!?と問いかける杏

見たこと…ないぞ?



「俺や!篤志!冴木篤志!(サエキアツシ)」



杏を見ていると、その男の名前を聞いて、ハッとした顔をした。


「えーーー!篤志先輩??何でこんなところにおるん?」


どうやら

知り合いみたいだ


「それはこっちのセリフやろ。全然変わらへんからすぐ分かったわ!」


男の関西弁からして、向こうにいたときの知り合い…か。
先輩ってことは……志木さんとかと同い年か?


「就職でこっちきてん!今日研修やって…春から東京の会社で働く」

「あ、そーなん!専門学校行ってたんやっけ?」

「何で知ってるんだ?」

「敦子と美奈子がゆうてた」

「あいつら、まだ一緒につるんでんのか?お前らの噂、聞かなくなったけど」

「もうあたしら19やで?みんなそれぞれ色々してるわ。Bat KINGも、篤志先輩抜けたら解散してたやん」

「いや、お前らに負けて解散したって言ってたぞ?」

「あれ、そうやっけ?」


何やら盛り上がる2人
Bat KINGって聞いたことあるな。一時期関西の方でNo.2だったチームだ。
< 217 / 645 >

この作品をシェア

pagetop