愛は惜しみなく与う【番外編】
準備
『会って2人で話がしたい』
携帯に届いていたショートメール
誰だ?と思ったがその日にちを見て、その時間を見て、なんとなくわかった。
あの、杏の地元の先輩だ
「それってなんだ?杏の奪い合いか?めちゃおもしれーじゃん!俺も連れて行けよ!」
朔は楽しそうにゲラゲラと笑っている。何も面白くないからな?
てゆうかなんで俺の番号知ってるんだよ。
会って話すことなんかあるか?
「おもしろいじゃないですか。恋愛はライバルがいる方が燃えるんですよ?」
「ライバルじゃない」
新も楽しそうにしている。
ライバルとかじゃねーだろ?てゆうか会わないし。めんどくせぇ
「どーすんの?俺の杏に、手ぇ出すな!って言いにいかなくていいの?」
「慧ならどーすんだよ。わざわざ相手しなぇだろ?」
「あーーまぁそう言われるとそうなんだけどさ?元ヤンってことでしょ?」
「らしーな。でももう社会人だってさ。喧嘩することもないだろ」
「ふーーん社会人か。魅力的じゃん」
ニコニコ笑う慧のケツを蹴った
「何すんのさ!八つ当たりやめろよ!」