愛は惜しみなく与う【番外編】
なんで杏が言うんだよと言わんばかりの顔をする泉
だって2人とも緊張してるから…
「泉、なんかその威圧感消せへんの?」
「……なんで威圧する必要があるんだよ。威圧感なんて出てない」
「いや…なんか、2人ともちょっと泉の威圧感に押されてる感がある」
泉は俺は普通に運転してるだけなのに、あと他に何をしろって言うんだ、とため息。
その溜息で2人ともアタフタする
「あたしも…蕪木先輩には慣れたと思ったけど、車運転してもらうとなると、ちょっと緊張するだけだよ…」
「そうか。皐月ちゃんは、出会って長いもんな。その蕪木先輩って呼び方が威圧感増してるんかも?」
「呼び方?好きに呼べよ」
「ほら!その言い方!!呼べよ!は言い方キツくない?」
「杏に言われたくないんだけどな」
え?あたしそんな言い方きつい?
口が悪いだけやろ?
あ、それがあかんのか
「慧くんから話は聞くけど…ちゃんと話す機会は…なかったから」
2人ともよそよそしい。
泉ってそんなとっつきにくいかな?
「仲良くなってくれたらみんなで遊べるやん」