愛は惜しみなく与う【番外編】
そんなことを言う男を無視してあたしは話した。


「関西は、WILD SWANなんか知らん。渡り合えてへんし、あんまり強がらん方がええと思う。それに、あたしの友達に手を出そうとしてること。

あんたらは、間違えてるよ」


やれやれ
自己防衛やしな


「まだ他にも居たら困るし、あたしの後ろ側にいてな」

「杏ちゃん…」

「慧くん達に連絡した方がいい?」


「んーん。大丈夫」


すぐ終わるから
てゆうか、こんなところまで慧達呼ばへんやろ。笑ってしまった


「さ。あたしはお買い物に行きたいねん。スッと通すつもりないなら、どうするつもり?無理矢理そのボスのところにでも連れて行く?」


「……お前らで楽しんだ後にな」


「なるほど。ほなあれやなぁ」


怪我したら嫌やし、手首と足首はちゃんと回す。ストレッチは大事

そしてできれば発生練習でもしときたかった。


喧嘩してもええねんけどな


やっぱり誰かを殴り飛ばしてるところを、2人に見せるのは良くない。

あ、すでに2人の前ではバチバチの喧嘩済みやけどな!



「あたし目ええねん」


「は?」





「きゃーーーーーーおまわりさーーーーんたすけてーーーーーーーー!!!!」
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