愛は惜しみなく与う【番外編】
「嫌わないよ?杏ちゃんが守ってくれたんだから。加古先輩からも、あの怖い女の子達からも。優しい杏ちゃんを知ってるから、気にしないよ?」


「そうだよ。あたしを助けようと、壁よじ登って来てくれたじゃない。杏ちゃんが居たからあの時、慧くんを信じて待てたんだよ」



2人とも優しいな

桜さんが壁よじ登ったと言えば、皐月ちゃんが、忍者?と笑っている。

この2人は言ってもいいか



「格闘技はしてたけど、まぁなんというか…喧嘩がしたくて、喧嘩の練習しててん。小さい頃から。まぁ、強いのはその頃からずっと喧嘩をし続けてて…」


言葉にすると、意味わからんよな

喧嘩し続けるって…訳分からんって話やけど、ほんまに喧嘩しかしてないねん。



「薔薇って言うチームがあってさ?関西のチームで、烈火みたいな不良チーム。あたしそこの総長しててん。やしまぁ…烈火である喧嘩とか抗争も、普通に参加してると言うか、あんまり怖くないと言うか」


慣れてしまってるのよ?

もうその辺の人じゃ動きがスローモーションに見えるから喧嘩っていうか、一方的にやってしまうことになるんやけどな。
< 251 / 645 >

この作品をシェア

pagetop