愛は惜しみなく与う【番外編】
「へーそうなんや。そんな前からやねんな」

「そうそう。それで付き合えたのは最近って、遠回りしたよ」

クスクス笑って長かったとボヤいた。
そうよな、長いよな


「あたしは…携帯小説の読みすぎて、不良のイケメンが好きで…」


「「ん?」」


桜さんとハモったわ


「昔加古先輩と付き合ったのも…憧れで…あたしバカだったのよね。守ってもらえるポジションに居たかったのに、いざ付き合うと、守られてようが怖いのよ。バカなことしたなーって思う。

懲りずに新と付き合ったんだけどね」


皐月ちゃんもなかなかファンキーや

でもだからどうって話でもない


普通に、そう言うことがあっての今やから


「夜にいっぱい話そうね」

「せやな。あたしも2人に聞きたいことあるし」

「杏ちゃんの話が1番気になるよ。惚気かなー?」

「いや、ちょっと恥ずかしいし、また夜に!」


あたしに身近な女友達は、敦子と美奈子だけ。2人にはまだ詳しく話してないし…


この2人の意見を参考に、あたしの悩みを解決しようと思ってる。


「じゃ、あのデパートいこ!」


………





「くそ…ゆるさねぇ。でも、さっきの女、どこかで見たことがある気がする……」




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