愛は惜しみなく与う【番外編】

杏ちゃんの貞操！？

「好きって気づいたんは、桜さんの言葉を思い出したからやねん」


2人の質問攻めがすごかって、言わんかったら夜ご飯食べさせへん！ってくらいの勢いやったから話している。


泉の話を


「でしょ？杏ちゃんなら、気づいてくれると思ったよ」


桜さんに言われた言葉


あたしにいつも泉がしてくれることを、泉が他の女の子にしてたらどう思うかってやつ。

あれは分かりやすかった。


泉が他の女の子の名前を優しく呼んで…あんな笑顔を向けて…キスするとか…


ゆるさん！！！


って思ってんな


「ヤキモチ妬きなんかな？」

「いや、大丈夫だよ？それが普通。好きな人が自分以外に優しいだなんて、イラっとちゃうよ」


そうなんか。
心が狭いんかな？って思ってしまったけど。大丈夫か。

こうやって女の子と話さないと、自分の感情が普通なんかどうかが分からなくて不安になる。

恋愛って難しい


「まぁ一つ言えるのは、蕪木先輩は杏ちゃんにベタ惚れってことだよ」

「言えてる！ほんとにそれ！」


ベタ惚れなんかな？比べるものがないから分からん。