愛は惜しみなく与う【番外編】
泉くん頑張って耐えてるのね。と桜さんは涙を拭う振りをした。
そんな耐えてるん?


「でもさ?したかったら、したいって言うんじゃないの?」


いいそうやん。キスしていい?とか聞いてくるし。


「まぁ…躊躇ってるのよ。嫌われたらどうしようとか、杏ちゃんに拒否られたら立ち直れないなーとか、色々葛藤があるんだと思うよ?」


「……嫌うわけないやんな。好きやし付き合ってんのに」


「それを迷いもなく言えるなら、大丈夫だと思うけどな」


2人とも好き合っていていいね。と言われた。

「でも怖くない?」


「ん?殴られるより痛くないなら大丈夫」


なんか違うんだよなーと苦笑いの2人。
怖いのは痛みだけじゃないの?


「どんなことするかは分かってるの?」

「……だいたい?」

「AVみる?」

なんと!さ、皐月ちゃんの口から、え、えーぶいだなんて!!破廉恥な!


「見たことない?」

「え、みんなあるん?」


ほ、保健体育の授業の知識しかないねんけど?


「今日の夜見てみようね」

「まじで?18禁やろ?皐月ちゃんまだ17やん!」

「中学生から遊び回ってる慧くんどうなるのよ」

18禁なんてあってないようなものよ!と桜さんは笑っている。

みんな大人や 


志木は何にも教えてくれへん!おかげさまで常識ない子になってるやん!
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