愛は惜しみなく与う【番外編】
「ほんで、あたしは喧嘩のセンスも体術も、我ながらピカイチやった。不良って呼ばれるなら、かっこいい不良になろうって思って…気がつけば関西No. 1よ」


「「え?関西ナンバーワン!?」」


言ってなかったな


「薔薇って有名やねん。知らん間に関西No. 1チームって言われるようになった。そこまでするつもりなかってんけどな。成り行きで」


「え、それって凄いよね」

「烈火だって…あの地域でNo. 1ってだけだもんね」

「それでもすごいんやけどな」


関東は大規模チームが多い。
関西は結構細々したチームがいっぱいあった感じ。

やから相手にしてないチームが山ほどあったかなぁ


「その薔薇には、女の子がいたんだよね?」

「そそ。あたし総長で志木が副総長。敦子と美奈子と昴って3人が幹部やったかな。喧嘩も基本5人でやってた」

「お、女の子2人とも幹部ってすごくない?」


慧くんみたいなポジションってことよね?と。

「2人とも喧嘩馬鹿やったからな。女やと思ったらあかん。あたしも含めてな」
< 292 / 645 >

この作品をシェア

pagetop