愛は惜しみなく与う【番外編】
いつもの
" テレビ電話にしろ "


ひゃーーー泉が怒っておられる!!!
あたしは怒られてる!

いや、ごめんやん…

たしかに心配させるようなことした。トラブルにならんゆうたけど、やっぱりなった!

監禁されたらどうしよう…


「か、監禁は…勘弁」


" はぁ… "


ため息をつかれてしまった。呆れたかな?まぁそうよな。なんもないって言い張って女の子だけで旅行きたんやもん。

案の定これやもんな。

あたし的には日常の中の一コマって感じやし気にはならへんねんけど。そりゃ、離れてると気になるよな。



「ごめん、気が済むまで監禁して」


今回のはあたしが笑いもんな…


" 監禁?しないけど。いいからテレビ電話にかえて "


監禁せんの?1週間外出禁止とか、24時間逆立ちとか、そんなんせんでええの?

このまま拒否してても怒られそうやし、てゆうかこっち来そうやし言うことを聞こう。


えっと
カメラのマークを押して…


「お風呂入ってたん?」

" 違う。こっちは雨降ってる "

「そうなん。何で濡れてるの? 」

"気にしなくていい"


画面の向こうの泉はびちょびちょ
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