愛は惜しみなく与う【番外編】
素直に向けなかった
前を向くことさえも許されないと思っていたのに。今の杏の目の前には沢山の道がある。
決められた道ではなく自分で選んで進んでいく道。
そこの道の上で俺は杏に選んでもらえた。
「杏と付き合ったよ」
そう言うとピクリと反応した
なんでそこまで伝えたかは分からないけど、まぁ、話したいって言ったのはこいつだしな。
「自慢か?」
「うん、そうだな。世界中の奴に言いふらして俺の彼女だって自慢したい」
そう開き直って言ってやれば、サトルは大きな声で笑った
「そうか。そうか…。あの執事とくっつかなかっただけ良しとするか」
よっぽど志木さんが嫌いなんだな
サトルはそうか。と目を伏せつぶやいた
「お前は俺が憎いか?」
サトルの質問
憎い…か
「正直今は特に何も思わない」
これが本音
杏を苦しめてきたことは事実で、あの子の未来を奪ってしまおうとしていたことは変えようのない事実なんだけど…
俺は特に根に持つタイプではないのか
本人が…もう前を向いているなら、とやかく言うこともないなと思う。
前を向くことさえも許されないと思っていたのに。今の杏の目の前には沢山の道がある。
決められた道ではなく自分で選んで進んでいく道。
そこの道の上で俺は杏に選んでもらえた。
「杏と付き合ったよ」
そう言うとピクリと反応した
なんでそこまで伝えたかは分からないけど、まぁ、話したいって言ったのはこいつだしな。
「自慢か?」
「うん、そうだな。世界中の奴に言いふらして俺の彼女だって自慢したい」
そう開き直って言ってやれば、サトルは大きな声で笑った
「そうか。そうか…。あの執事とくっつかなかっただけ良しとするか」
よっぽど志木さんが嫌いなんだな
サトルはそうか。と目を伏せつぶやいた
「お前は俺が憎いか?」
サトルの質問
憎い…か
「正直今は特に何も思わない」
これが本音
杏を苦しめてきたことは事実で、あの子の未来を奪ってしまおうとしていたことは変えようのない事実なんだけど…
俺は特に根に持つタイプではないのか
本人が…もう前を向いているなら、とやかく言うこともないなと思う。