愛は惜しみなく与う【番外編】
朔くんは基本適当だ

会ってる時も、泉くんが呼び出せば、泉くん優先で、烈火が大好きで…

多分ものすごく適当に扱われていたと思う。

それが楽だったのもあるけど


もう忘れられたのかと思うと悔しかった。


その頃対抗するかのように黒蛇の人と付き合ったりしてみたが、朔くんから何か連絡が来るわけもなく、虚しくなった。


「ねぇ美波って魅力ない?」

「なに?誰かに言われたの?美波は魅力あるよ、俺からしたら」


甘い言葉を囁かれる
でもな

なんだか違うのよね

モヤモヤしたまま過ごし、朔くんの噂を聞いても、ふーーんと流せるようになったくらいのこと。


『烈火に女の子が入ったんだってさ』


そんな噂の女の子の中で話題に上がった。あり得ないと思った。

お気楽な朔くんも、女の子と遊び回ってる慧くんでさえも、女の子の前で烈火の話は全くしなかった。


何よりも大事な場所として、そう言う烈火絡みの目的で近づく女の子とは、一切遊ばなかった。

なのに


あの2人でさえもそんな対応だったのに、泉くんは、加入をどうして許したのか。
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