愛は惜しみなく与う【番外編】
いてもたってもいられなくなり、朔くんの前に飛び出し、そして女の人を睨みつけた。

朔くんが遊びをやめて仕舞えば


あたしはもう朔くんと話す機会さえないんだから。



「美波?こんなところで何してんだ!?」


驚いた声を出した朔くん
名前…それに顔も覚えてくれてたんだ。

女の人は、ん?と苦笑いしてあたしを見る。


もうどうにでもなれ



悔しさとかもあり、嘘泣きする前に目は潤んでいた。


どうして急にいなくなるの!そう叫んで朔くんに抱きついた。

やめろよ!と思いっきり抵抗されるが、こっちも久しぶりに会ったんだ。話してもらうまで諦めないんだから!


あたしの顔を押しやるようにどけようとする朔くん。うーーー痛いよー


こんな男女の修羅場


この人はどう反応するんだろうか



そう思っていると


とっっっても面倒くさそうな顔で言った



「あ、先行ってるで?」と


ん?
あれ?

この人、烈火の幹部全員と関係持ってるんじゃないの?みんなの彼女なんじゃないの?

この人が烈火に入ったから、みんな女の子を切ったんでしょ?


あれ?
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