愛は惜しみなく与う【番外編】
女の人は、少しして理解したのか、呆れた顔であたしをみた。

勝手に誤解して威圧的な態度取るのどうかと思うけどと言われる。


相手にされてない感じが


むかついた


だから色々言った

朔くんタイプかわったね、こんなんがいいの?とか久しぶりに泊まろうよって、前までそういう関係だったことがわかるように。
ヤキモチ焼いて本性表せば良いんだ。



そしたら朔くんに、引き剥がされた



「こいつは関係ないから」


そう言う朔くんは、ふざけてるとかじゃなく、困った顔をしていた。


美波、やりすぎた?



女の人は、また面倒くさそうな顔をして、ほなあとで!と朔くんに手を振って歩き出す。


なんなのあの人


朔くんに話しかけようとしたら朔くんが大きな声で、好きな人ができたと言った。


ここで言う?
てゆうか、そんなんじゃないもん。
ただ久しぶりで、ずっと遊んでくれなかったから。美波のこと忘れたのかと思って意地になっただけだもん。


振らなくてもいいじゃん

むかつく

べつに告ってないし!


むかつくから、うわーーんと大きな声で泣いてやった。困ればいい。
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