愛は惜しみなく与う【番外編】
喜んでくれて嬉しいけど、パンケーキにまけたあたし……


「で?朔が好きってのをなんであたしに言うの?」

!!!

スルーされたと思ったらちゃんと答えてくれた。


「ケーキには目が無いねん。ごめんごめん。一口食べたし落ち着いたから、続きどうぞ?」


「え?あぁ、あの…えっとですね…」


朔くんは、今も杏さんが好きなのかな?


「あたしあんまよく分かってないけど、昔付き合ってたんよな?」

「いえ、そうじゃなくて…昔はその…」

「あれか!セフレってやつか!」


こ、声が大きいよぉ…
まぁ間違ってないけど


「ふふん!あたしもここ最近で色々知識ついてん!察したわ」


誇らしげに笑っている杏さん。なんなんだろうか、この違和感は。
泉くんを惚れさせることができた女の人なんだよね?

なんだか、中学生と話してるみたいな気分


「で?それで何?」

「好きだから…アドバイスをもらおうかと」

「え?あたしから?アドバイス??できるかなぁ……喧嘩とかそんなんなら教えてあげられるけど」


人選ミスやろ。そうハッキリ言って大きな口でパンケーキを頬張る。
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