愛は惜しみなく与う【番外編】
相談
春の抗争

これが終わらないと学年が上がったことを実感できないらしい。


でもみんな成長したのか

日頃倉庫で鍛えたおかげなのか


なんとも苦労することもなく


大きな怪我なんもなく



「え?抗争こんな感じだっけ」


あっけなく終わった


「総長達が強くなりすぎです」

下の子達は苦笑いをしている。
まぁ、そうなんかもな?みんな強くなってるし、喧嘩するための頭も良くなってる。


なんとも素晴らしい圧勝


そして


「物たりひんな」


とボヤくあたし

手応えのある奴がおらん。


「もう、この辺りでは相手にならないな」


泉も少し拍子抜けした様子。
こんなに楽に勝てたら逆に申し訳ないと笑った。

ただ別に烈火は、関東をとろうとか、ほかの県に進出する訳でもないから…

残り一年は下の子達を育てる年になりそうやな。


「総長!!俺、3人やりました!!」


新入生
そして泉のファンらしい男の子


「見てた。やるじゃん」


泉にそう言われて、新入生のタイチはぴょんぴょん跳ねて喜んでいた。
泉はどんどん柔らかくなっていくな。
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