愛は惜しみなく与う【番外編】
まぁ


本題や



平和になったよ

色々解決して、新しい悩みもできて、それでも前を向いて歩いてる。みんな。


ただあたしは一つだけ心残りがあった。



「朔の母親を見つけた」



お節介なんかもしれへん。ただあたしは、朔が自分の過去をあたしに話してくれた時に言ったのを覚えてる。


お母さんに会いたいって



ほんまに会いたいってつもりで言ったんかは分からんけど。
朔も前を向けた。でもお母さんのことは…この先ずっと頭に浮かんでは、無理矢理消さなあかんのやと思う。


「あたしがただ、会わせてあげたいと思って、志木に探させた。自分のこともドタバタしてて志木も手があかんかったから遅くなったけど。あたしは、朔に会わせてあげたい」


朔は昔の話をする時、沢山悲しいことを頑張って伝えてくれた。
ただその中でお母さんのことを悪く言うことは一度もなかった。

守ってあげられなかったと後悔ばかりやった。


「泉はどう思う?朔の兄ちゃんやからさ?相談しようと思って」


朔は嫌がるかな?
お節介かな
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