愛は惜しみなく与う【番外編】
女に駆け寄り


わーわー騒いでる女の人の肩に泉が触れた


……はぁ

桜さんの言ったことが頭でぐるぐると回ってる。


あたしには、やっぱり無理や


「杏、倉庫いくの?」

「えーどうしようかな。あたしに突っかかってくるし、行きたくないねんけど」


そしてあの空間に居るのも嫌や。

帰ろかな。そう思ったら響があたしの手を引いた


「じゃあ俺と遊びにいこーぜ!俺腹減ったんだよ」


そういえば、ドタバタしてお昼ご飯を逃したよな。お腹…すいた


「よし、決まりね!俺のバイクあっちにあるから、一緒に行こう」


響に助けられたな。
ありがとう


「煩そうだから泉にLINEだけしとくね」


響は笑ってあたしにヘルメットを渡してくれた。
…あれ?おかしいな


「響って、ヘルメットもう一個常備してたっけ?」


なんかそんなイメージがない。てゆうか響のバイクに乗るのは初めてかもしれへん。


「えっと…あたし乗って大丈夫?」


一応性別は女やしな?
なんか普通に触れたりしてたけど、バイクは怖いかな?
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