愛は惜しみなく与う【番外編】
「すごくかっこいいよ。私の息子が…1番輝いてるよ」


そうか
よかった


「泉と杏を呼んできてもいいか?」


「もちろんだよ」


ちょっと待ってて!そう言って部屋を飛び出た。体が軽い


お母さんの話も聞いた

あの後手術をして精神科に入院


男の人を見ると無条件で怖がってしまった時期もあったらしい。
俺と同い年くらいの子供を見ては涙を流し、ご飯も食べられなくなり…

苦しんでいた

お母さんにも支えてくれる人がいてよかった。1人じゃなくてよかった



「おい!杏!泉!」


大きな声を出して建物を出ると、どこかの老夫婦みたいにベンチに座って2人とも空を眺めてた。

はぁ



「おい!お母さんと話してよ!」


「うぇぇ!朔!?びっくりした。目開けたまま寝てたわ」

「声がでかいな…もう少し静かにしろよ」


こんにゃろーーー!
てめーらが引っ張ってきたんだろ!?寝るな!そして少しは騒がせろよ!



でもまずは




「2人とも大好きだ!ありがとう!!」
< 412 / 645 >

この作品をシェア

pagetop