愛は惜しみなく与う【番外編】
あれ?ご主人様あたしちゃうの?と笑ってる杏。普通はちょっとシリアスで重い空気になるのにさ。いつもと2人が変わらないから。


お母さんも笑ってるからよかった


「あ、そうや!ご報告があります!」


杏が手を上げてお母さんのそばに行く。母さんも不思議そうに杏を見ている。

なんだ?



「朔が英語のテスト赤点とりました!!!」


……げ!


「いうなよ!」

「なんでも教えるってゆうたし…」

「朔…赤点はダメよ?」

「ち、違う!杏の教え方が…」

「は?ふざけんな!しばき倒すぞ!」

「ぎゃーーー」


怒った杏に髪の毛を鷲掴みにされる。いやいや、母親の前でやめてくれねーかな!?
女の子に髪の毛掴まれて振り回されてるの、見られたくないだろ?


「一応進学できたんで。もう3年生だから、次から赤点取ったら本気でしごきます」


安心してくださいと泉まで言う

いやいや、英語は嫌いなんだよ
何言ってるかわからないんだよ。日本語使わせてくれよ…


「2人は付き合ってるのよね?」

「はい」

「朔にも可愛い彼女できるかしら?」
< 415 / 645 >

この作品をシェア

pagetop