愛は惜しみなく与う【番外編】
いやん
と2人でイチャイチャしだす

はぁ

ほんまなんかええキャラしてるわ、桜さん


「杏、隣おいで」

「ここでええ」

「なんで」

「いじめられるし」


そういうと、ムスッとした泉の顔が近づいてくる。いや、ムスッとしたいのはあたしな!?!?


「ごめん。可愛くてつい」

「可愛い可愛いうるさい」

「なんで?言われたら嫌なのか?」

「嫌とかじゃなくて、恥ずかしい」

「恥ずかしいの?可愛いな」


こいつ…!!
泉はほんま…こんなキャラやったんやな。可愛い可愛い言われ過ぎて、もうあたしってどんな女の子やったか分からへんくなってきた。

あたしは…あれやで?

喧嘩ボコボコしてるんやで?可愛い言われるキャラちゃう!


「隣行っていい?」

「はぁ…好きにしぃや」


あたしの鞄を他の席に置いて、あたしの隣の椅子のスペースを確保している泉。

桜さんと慧は、向かい側のソファ席でベタベタしてる。


「なに話してたの?できるかぁぁ!って大きな声で言ってたけど」


そこ掘り返さんといてくれ。
プレゼントはあたし♡なんて言う訳ないし喜ぶ訳ないやろ!


「特に何も。普通に何ともない話をしてただけや」

「そう?入り口まで聞こえてた」

「あたし声でかいからな」
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