愛は惜しみなく与う【番外編】
余裕やなと思ったのも束の間…


「プリクラ撮ろうよ」


慧の言葉

ぷ、り、くら?


あれやんな?なんか、派手な写真よな?撮ったことないぞ?


「ダルい。却下」

「えーーー!泉のケチ!杏ちゃんは?撮りたいよね?」


慧にお願いだから頷いてよーと懇願される。いや、あたしも却下やねんけど…


「撮ったことないし…写真は好きやけど、バチバチにキメて撮るんじゃなくて、自然体の写真が好きやから…」

「プリクラと写真を一緒にしないでよ!てゆうか撮ったことないの!?」

「え、うん。ないなぁ」

「ヤンキーってゲーセンに溜まるんじゃないの?」


桜さん。あながち間違ってないけど、あたしは倉庫があったから、そっちに溜まってたよ?


「ゲーセンはよく行ってたけど、プリクラは撮らんかったな。UFOキャッチャーとか、シューティングゲームなら得意や」


男子小中学生の遊びじゃんと苦笑いの桜さんに突っ込まれる。
いや、な?あの、銃で出てくる敵撃つゲームはおもろいと思うけど!


「とりあえずゲーセン行こうよ」
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