愛は惜しみなく与う【番外編】
それは違うだろ?
なんか性格とか言葉遣いとかで直して欲しいことがあったりしたら、2人のことだし話し合うけど…

これに関しては俺の一方的な想いなだけだから。


「まぁ普通、女の子からお泊まり旅行オッケーでたら、そっちもオッケーだと思うけどね。普通は」


慧は普通という言葉を強調する。
そうなんだよ。
普通なら、な


「はぁ…冷静になってきた」

「なに?童貞守る決意でもしたの?」

「何とでも言えよ」


自分の気持ちも分からないんだよ
杏に触れたい
好きすぎてむちゃくちゃにしたい
優しくしてやりたい

色々な気持ちが溢れて自分でも自分が怖い



だから本当に、何かしたいと思っているのかと聞かれると分からない。


きっと、ビビってるだけだと思う


慧が言う通り、俺はバカだよ


「でも準備はしていきなよ?何があるか分からないし」

「準備?」


そう尋ねれば慧は電気つけるね?そう言って部屋の電気をつけて自分のカバンを漁り出す。

なんだ?



「はい、コンドーム」

「ば!!!」


目の前の慧の口を手で覆う。バカだろお前!声デカすぎるだろ!
< 440 / 645 >

この作品をシェア

pagetop