愛は惜しみなく与う【番外編】
なるほどね
俺も思うよ。
公共の場でイチャイチャは、人目も気になるし、プライベート空間でしようぜって思うけど…

そりゃ、好きな女が隣にいたら、デレデレするよな。仕方がない


「くそ、離せよ」

「いやや。せっかく女の子も可愛くしてんのに、あんたのせいでびしょびしょや。一言謝ってから去れよ」


気が強いのなんのって…
とりあえず


「俺が持つから、杏は離しな?汚いから手も洗っておいで」

「あ、そう?ほな頼むわ」


杏は素直に言うことを聞いて、待ってて。そう言ってこの場から走っていく。
よく走る彼女だよ。


「てめぇなんなんだよ」

「まぁ…お前邪魔だしな。謝ったら帰っていいよ」

「……!ふざけんな!」

至近距離で殴りかかろうてする男
この距離で強いパンチは出せないだろ?

軽く避けて、男を少しこの場から離す


他の客もいるし
迷惑だ


「謝らない?」

「誰が謝るか!!」

「はぁ…まぁもういいよ。失せろ」

「殺すぞ」

「うん、別に俺になら何してもいいよ。好きなタイミングで好きにすれば?でも…」


びびらせれば大人しくなるだろな


「弱いのに喚くな。実力差も分からないようなら、大人しくしてろ」
< 459 / 645 >

この作品をシェア

pagetop