愛は惜しみなく与う【番外編】
2人でフラフラ歩いて…


「足湯…入りそびれた…」


普通に解決してホッとしてしまったけど、足湯が目的だった俺らは、今、歩いている。
ほんと、忘れてた

くっそ!足湯したかったのに、今から戻るのは気が引ける!

くぅぅぅと杏は言ってる
確かにあの状況で変に目立ってしまって、再びあの場に戻るのも、勇気のいる話


あぁ、そうか


「旅館戻ろ?」

「え?疲れた?」

「んーん」


まぁ杏はきっと、どこでも楽しんでくれるから。帰るまでの道で、杏と写真を撮ったり、杏の隠し撮りをしてのほほんと帰る。

そして…


「ここでも足湯できるだろ?」


おいでと手を伸ばすと、なるほど!と喜んで来てくれた。

よかったよ。この風呂一度も使わずにこの旅行が終わってしまうんじゃって思ってたから。

部屋についていた露天風呂
檜の風呂
触って足を突っ込める


バスタオルを座る場所にひいて
隣に並び足湯する


なんか、いいな


「ええところにあったわ!風呂!さいこー!」


日も沈み始めている時間
足から暖かさが伝わり、体全体を熱くする
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