愛は惜しみなく与う【番外編】
付き合ったあの日以来

がっつり触れてくる事がなくなった。
相変わらず優しいけどさ?
いや、こんなもんか。みんな家におるもんな

今日はせっかく2人っきりなのにな…


まだ今日


キスしてへん


てめーからしろって?ほんまにな。泉はいつも、さりげなくしてくるけど、あたしにそんな雰囲気を感じ取る力と度胸はないんや。

でも…
キスは恥ずかしいけど、せんかったらせんかったで寂しい…


「だーーーー!」


頭がパニックになり大きな声を出すと、周りにいた人が全員ビクってした。

す、すんません…ペコペコして謝る。


峰岸杏よ!何を躊躇っているんだ!
関西ナンバーワンの薔薇の総長やで?

怖いもんなんて無いやろ

あたしももうすぐ20やしな。せっかく恋が分かったんやもんな。

おそれるなぁぁぁ!!!


と意気込みまして、温泉を出て部屋に戻る 


でも残念なことにお腹は出たままやから、今日は無理や。うんうん。


「泉?」


部屋に戻っても泉の姿が見えへん。おかしいな。泉も温泉行ったんかな?そう思ったら、布団がゴソゴソと動いた。
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