愛は惜しみなく与う【番外編】

8割意識はなかったと思う

今日のことを思い出せと言われても、ちょっとしか覚えてないかも。
　
泉は何度も可愛いだとか綺麗だとか、愛しているだとか、沢山愛の言葉を伝えてくれた。

こちとら必死すぎて、頷くことしかできひんけど


色々予習してきたのに、泉がしてくること全てが予習範囲外すぎて、助けて欲しい。

あたしの心構え返してくれ！


あたしは変なサイトでも見てたんか？こんな事するなんて……きいてない！


「考え事？」

「ふぇ！？」

「顔が喋ってる」


顔が喋ってるってなんですか？悪口ですか？さっき可愛いゆうてくれたよな！？


「余裕なの？」

「！！ぜんぜん！！テンパってる！」


ならよかった。俺も一緒

そう泉は言ってあたしの瞼に触れた


「目瞑っときな？何されるか見てたいなら別にいいけど」


……笑いよったな！？
最大限に頬を膨らますと、可愛い可愛いと適当にあしらわれた。


むぅ！

どこが、俺も。やねん！泉、全然テンパってないやん！余裕のよっちゃんやん！