愛は惜しみなく与う【番外編】
ちょっとムカついたから、頬っぺたをつねっておく。

皐月ちゃんと桜さんにまた何か泉を翻弄できる技はないか聞いておこうかな!


とりあえず


楽しくて幸せな旅行やった。


帰ったらゆっくりできるか思ったけど、泉のお兄さんおるみたいやし、ゆっくりは出来なさそうやな。


そしていつもお決まりの…



「杏、寝過ごすぞ」

「は!」

知らぬ間に、あたしが寝てるってゆうな。
降りるギリギリに泉も起きたらしく2人でドタバタとホームへ。

ふぅ。危なかった。寝過ごすところやった。


「杏が寝言を言ってくれたおかげで起きた」

「寝言ゆうたん?」

「うん。なんか言ったから起きたよ」


恥ずかしい。まぁ電車降りたしええけど。
家に帰るんじゃなくて倉庫に直行しろと言われてたから、行き先は倉庫。


タクシーに乗り、見慣れた道を走る。

明日から学校やし、余韻に浸る暇もないんやろうな…


倉庫の近くでおろしてもらい少し歩く。

明かりがついて、ワイワイ何か声が漏れている。

よし、入るか



「待って」

「んー?…っ!!!」


< 525 / 645 >

この作品をシェア

pagetop