愛は惜しみなく与う【番外編】
びっくりして手に持ってた荷物を落とす。お土産入ってんのに…

後頭部に回された泉の手

倉庫に入る前に泉がキスしてきた。
あの、首が痛いです…

別にあたしは背は低いわけではない。ただ泉がデカすぎるだけ。

片手は頭に、もう片方はあたしの腰をギュッと抱きしめる泉


動けるわけもなく


ぷはっ!と息継ぎをしようものなら…舌を入れられてもう、はちゃめちゃよ!口周り!


「腰抜けた?」

「何笑ってんねん!」

泉のお腹にパンチを入れるが、あたしの行動を予測して力を入れていたのか手応えなし。くっそー!



「みんなの所に戻れば、独り占めできないから」

「え?そーかな」

「うん。みんな杏に懐いてるから。最後の充電」

そう泉は舌を出して唇をぺろりと舐めた。

いやいや、あたしより色気あってどうすんのさ。そんなん見たらその辺の女の子気絶していくで?


独り占めしてるやんと思ったけど、倉庫に入って、あぁ、泉が言ってるのはこれか…と分かった。



「あーーーーーーん!!」


ぴょこんと飛びついてきた響
あたしは荷物を持ったまま響をキャッチする。
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