愛は惜しみなく与う【番外編】
「えーーあたしもあーちゃんとお話ししたい」

「あーちゃんって……」

「貴方だって嬢ちゃんって言うじゃない!好きに呼んでいいでしょ!」

「嬢ちゃんは嬢ちゃんだ。まともに母親も父親もやってこなかったんだ。母親らしく、ちゃんと距離感保って見守れよ?」

「やだ!貴方にそんなこと言われたくないんですけどーー!」

「はぁ。泉はお前に似なくてよかったよ」


---


「やだ、可愛い。いーちゃんと同じ髪の毛の色ね。2人でお揃いにしてるのかしら」


ん…なんやろ
なんか聞こえる


「部屋から出てやれ」


まだお腹空いてないのに

身体を動かすと腕が伸びてくる


「……どこ、いくの」

「いや、なんか声がす…」


するって言って部屋を見渡そうとしたが、あるものが目に入り硬まってしまう。



みたこともない、綺麗な女の人と

その後ろで頭を抱えているパパちん



「っち。でてけ」


そしてあたしを寝ぼけながら抱きしめ、そこいる2人に舌打ちする泉


………


…?



「お、お母様!?!?!?」


覚醒した

目が覚めた!!!
一瞬で頭の中で情報処理した!!!!
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