愛は惜しみなく与う【番外編】
「あーちゃん起きた!寝起きも可愛い」

「あ、あーちゃん?初めまして!!え?い、泉?起きて!なぁなぁ!!」


隣にいる泉を結構強めの力で揺すると、眉間に皺を寄せて目を開けた。


「力…つよ」

「アホか!強くしてんねん!!!」


お母様らしき人は近づいてきてベッドの横に膝をついた。


「あーちゃん!初めましてっ!いーちゃんのママの美和です!よろしくねっ」



やっぱり!おかん!

いや、お母様!!!!


泉の腕をチョップして無理矢理引き剥がす。痛いと腕を押さえて悶えてる泉は無視する。

脚で泉の身体を退けてベッドから出る。



「初めまして!!杏です!お会いできて光栄です」


お母様の手を握る

待って待って!



「お母様!?お、お若い!!」


綺麗でなんか目もパチパチやし、髪の毛くるんくるんやし。


「綺麗なお人形さんみたい」


と心の声が漏れた。いや、お母様にお人形さんはなめてるな!すんません!!

あわあわしてると後ろから手が伸びてきてベッドに後頭部から叩きつけられた



「アホ!!!あたしじゃなかったら死んでる!!」
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